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翻訳ツール比較

Transync AI の仕組みと、通話の相手側に届く内容

Transync AI は通話の横で動く翻訳アプリで、ボットは参加しません。音声の取り込み方と相手側に届く内容を整理し、通話参加型ボットとの向き不向きを比べます。

要点

  • Transync AI は Zoom・Meet・Teams の通話の横で動くリアルタイム翻訳アプリです。ボットは会議に参加せず、翻訳処理は自分のパソコン上で行われます。
  • 個人での利用や、画面共有・仮想マイクを使えるホストに向いています。相手側に届く内容は、すべてそのパソコンを経由します。
  • 参加者それぞれが自分の言語で読み、聞く必要があるなら、通話参加型の翻訳ボットのほうが適しています。
目次
  1. Transync AI の公式な位置づけ
  2. 音声の取り込み方
  3. 通話の相手側が受け取るもの
  4. Transync AI、JotMe、通話参加型ボット、標準機能の比較
  5. Transync AI が向く場面と、通話参加型ボットが向く場面
  6. 3 つの質問で翻訳ツールを比べる

Transync AI は、会議にボットを参加させない翻訳アプリです。自分のパソコンで Zoom、Google Meet、Microsoft Teams の通話の横に起動しておくと、通話を翻訳してくれます。 参加者リストには表示されません。これが最大の強みである一方、相手側に届く内容が限られる理由でもあります。この記事では、Transync 自身が公表している機能、それが通話の相手側にとって何を意味するのか、そして別の仕組みのほうが向いている場面を整理します。

以下の Transync に関する内容は、すべて公式ページ(出典を参照)に基づくもので、確認時点は 2026 年 10 月です。機能やプランは変わることがあるため、重要な点は必ず公式ページで確認してください。

Transync AI の公式な位置づけ

Transync は、多言語の会議・通話・対面の会話に使える、会議向けのリアルタイム翻訳プラットフォームだと自らを説明しています。公式ページには次のように書かれています。

  • 言語: 60 以上の言語、1,770 以上の言語ペア。
  • アプリ: ウェブ、Windows、macOS、iOS、Android。
  • 名前が挙がっているプラットフォーム: Zoom、Microsoft Teams、Google Meet。
  • 出力: バイリンガル字幕、フローティング字幕、AI 音声の読み上げ、話者の区別、文字起こし、AI 議事メモ。
  • データ: 公式情報ページによると、顧客データは AI の学習に使われず、音声は処理後に削除されます。
  • 想定外の用途: 公式情報ページは、リスクの高い法務・医療・公式の場面では人間の通訳が必要になる場合があると述べています。

音声の取り込み方

アプリをダウンロードし、通話の前に起動して、言語ペアを選び、パソコンの音声を取り込むオプションにチェックを入れて開始します。パソコンから流れている音を聞き取り、話者を区別して、字幕と、必要に応じて翻訳音声を返します。ほかの参加者にアカウントは不要です。

この仕組みには実務上の影響があります。取引先が主催する会議に参加していて、第三者のボットの入室を頼めない場合や、会議ボットを禁じる社内ポリシーがある場合に便利です。翻訳は手元のデバイスで処理されるため、品質はそのパソコンと音声まわりの設定に左右されます。

通話の相手側が受け取るもの

多くの比較記事が触れない部分です。ボットを使わないアプリでは、相手側に届くのは、ホストが出力すると決めたものだけです。

  1. 何も届かない:字幕を自分だけで読んでいる場合。
  2. 字幕:ホストが画面を共有している場合。
  3. 翻訳音声:ホストが音声配信をオンにするか仮想マイクを設定した場合。ゲストはホスト本人の声ではなく、ホストのマイクを通した合成音声を聞くことになります。

そのため、ゲストは自分で言語を選べず、別ウィンドウで追うこともできません。ホストのパソコンの接続が切れたり、音声デバイスが切り替わったりすると、翻訳も止まります。翻訳が必要なのが自分だけの 1 対 1 の通話なら、これで十分です。複数の人が別々の言語を使う通話では、一人ひとりに専用の経路が必要です。

通話参加型の翻訳ボットは逆の発想です。Akume は参加者として会議に入るため、字幕は通話画面内の専用タイルに表示されます。ゲストはリスナーリンク(1 セッションあたり最大 500 接続)を開くだけで、インストールもアカウント登録もなしに、ブラウザで自分の言語の翻訳を聞けます。1 つの会議で 2〜10 言語を同時に扱えます。

Transync AI、JotMe、通話参加型ボット、標準機能の比較

Transync AI JotMe 通話参加型ボット(Akume) Meet / Teams / Zoom 標準機能
参加方法 手元のデバイスで通話と並行して動作 ボットを使わないデスクトップアプリ 参加者として通話に入る プラットフォームに組み込み
インストールが必要な人 自分 自分 誰も不要 誰も不要(ただしホストに対応プランが必要)
ほかの人に届くもの ホストが共有・配信したものだけ 自分が共有したものだけ 通話内の字幕と、自分の言語のリスナーリンク プラットフォーム内の字幕や翻訳音声
言語 60 以上、1,770 以上のペア jotme.io を参照 65 の言語バリアント、1 会議で 2〜10 言語 対応言語は限定的
向いている用途 ボットなしで、リアルタイム字幕・音声・議事メモが欲しい個人 ボットなしで、個人用のデスクトップ翻訳が欲しい個人 多言語のチーム、顧客との通話、通常の会議として開くウェビナー すでに対応プランを使っているチーム

標準機能もありますが、制約があります。2026 年 10 月時点では、Google Meet の音声翻訳は有料の Workspace エディションが必要で、英語とスペイン語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・イタリア語に対応しています。Teams の通訳エージェントは Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要で、9 言語に対応しています。Zoom の翻訳字幕は、一部の有料プランまたはアドオンで提供されます。たとえば、ロシア語は上記の Meet と Teams の音声翻訳の対応言語に含まれていません。詳しくは出典を参照してください。

翻訳つき通話の流れ

東京の権利元との Zoom ライセンス交渉

台本による例です(録音ではありません)

輸入業者Buenas tardes, señor Sato. Nos interesa distribuir la línea en España y Portugal. ¿Cuál sería el pedido mínimo por temporada?

こんにちは、佐藤さん。このシリーズをスペインとポルトガルで販売したいと考えています。シーズンごとの最低発注数はどのくらいでしょうか。

書き起こし
発言翻訳
輸入業者Buenas tardes, señor Sato. Nos interesa distribuir la línea en España y Portugal. ¿Cuál sería el pedido mínimo por temporada?こんにちは、佐藤さん。このシリーズをスペインとポルトガルで販売したいと考えています。シーズンごとの最低発注数はどのくらいでしょうか。
権利元最初の契約期間は三年で、毎年見直します。最低発注数は一回につき五千個です。El primer plazo del contrato es de tres años, con revisión anual. El pedido mínimo es de cinco mil unidades por envío.
輸入業者Entendido. ¿Podemos hablar también de los derechos de exclusividad para tiendas en línea?了解しました。オンラインストア向けの独占権についてもお話しできますか。

Transync AI が向く場面と、通話参加型ボットが向く場面

Transync AI が向いている場面:

  • 翻訳が必要なのが自分だけ。
  • 会議にボットを入れられない、または相手がボットの存在を望まない。
  • 手元のデバイスで、リアルタイム字幕に加えて議事メモや文字起こしも欲しい。

通話参加型の翻訳ボットが向いている場面:

  • 複数のゲストが別々の言語を使い、全員に翻訳が必要。
  • 相手側が、何も設定せずに翻訳を読んだり聞いたりできる必要がある。
  • 顧客との通話で、ホスト 1 台のパソコンの音声経路だけに頼りたくない。

どちらが常に優れている、ということはありません。さらに選択肢を比べたい場合は、用途別にツールを分類した通話翻訳ツールの選び方、無料で使える汎用的な選択肢を扱う Google 翻訳の音声機能、テキストアシスタントとリアルタイム通話翻訳が別物である理由を説明する翻訳ツールとしての ChatGPTも参考にしてください。

3 つの質問で翻訳ツールを比べる

  1. 相手側は何をする必要があるか。 何もしない、アプリをインストールする、リンクを開く、のどれか。
  2. 翻訳音声を誰が制御するか。 ホスト 1 台のパソコンか、聞く人それぞれか。
  3. 音声はどう扱われるか。 第三者の要約ではなく、ベンダー自身のデータに関する説明を読む。

よくある質問

Transync AI とは何ですか?

Transync AI は会議や通話向けのリアルタイム AI 翻訳アプリです。公式ページには、バイリンガル字幕、フローティング字幕、AI 音声の読み上げ、議事メモなどが挙げられており、60 以上の言語に対応し、Windows、macOS、iOS、Android、ウェブ版が用意されています。

Transync AI はボットとして通話に参加しますか?

いいえ。Transync の説明では、ボットは会議に参加しません。アプリを開いて言語ペアを選び、パソコンの音声を取り込む設定にすると、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams と並行して手元のデバイス上で動作します。

通話の相手側には何が届きますか?

初期状態では、相手側には何も変わりません。Transync によると、ホストは音声配信をオンにする、仮想マイク経由で翻訳音声を流す、画面を共有して字幕を見せる、といった方法を選べます。相手側が受け取るものは、すべてホストのパソコンを経由します。

仕組みの異なる代替手段はありますか?

あります。通話参加型の翻訳ボットは、参加者として会議に入ります。たとえば Akume は、通話画面内の専用タイルに字幕を表示し、ゲストごとにリスナーリンクを用意します。ゲストはインストールもアカウント登録もなしで、ブラウザから自分の言語の翻訳を聞けます。

出典

Akume 編集部が AI ツールを活用して作成しました。各プラットフォームの情報は公式ドキュメントに基づき、本文に日付を記載しています。